N°4 Diorのドレスから考える、女性らしさ?
先日のLars Wllin展に言った際に、ミュージアムショップに惹かれる本が。2015年に発売された、”Dior new looks”
ファッションを専門に勉強したことのない私でも、思わず吸い込まれるように見つけ続けてしまう本でした。人が被写体の撮影の仕方とか、色やスタイリングとか、ページをめくる毎におぉ〜、こう来たか!と圧倒的な美しさにうっとり。カメラマンや編集者さんの愛が感じられます。
美術館ではドレスだけが作品としてマネキン展示させられていましたが、こうやって生身のモデルさんが実際に着ているのを見ると、ドレスの形って、やはり女性を最強に美しく魅せるためのフォームなんだなと実感。
ふと。
ファッションから考える、女性らしさ、男性らしさとは。
近年の北欧では、ジェンダーをテーマにしたアート、映画やドラマ等エンタテイメント、ファッションが多く、広告では男の子がおままごとをしたりドレスを着たり、女の子がマシンガンで遊んでいたり。初めてスウェーデンに来たときは、自分が知らずと持っていた ”男の子はこっち、女の子はあっち” というような固定観念に気付かされました。
スウェーデン人とジェンダーレスの話はポピュラーといいますか、普段よく話題にあがります。スウェーデンの場合は、男女逆差別もまたしかり。私の周りのスウェーデン人音大生(男)は、音大のアメリカ短期留学行きのオーディションに合格し決定通知が来た数ヶ月後、やはり女性の数を優先させたいという理由から、見送られたという悲劇的な話も。
ちなみに2016年10月26日(水)に、世界経済フォーラム(WEF)が、世界の国々の男女格差(ジェンダー・ギャップ指数)を発表しました。男女平等の度合いを数値化し、順位を決めるもの。
参考▶ http://yorozu-do.com/gender-gap-2016/
1位アイスランド、2位フィンランド、3位ノルウェーに続き、4位スウェーデンと、北欧圏が首位に。101位ハンガリー、104位ガンビア、109位エチオピア、110位ネパール、、、そして、、
111位 日本。
もちろん、この結果や統計について色々考えることはある。しかし、これも日本人"女性らしさ"だからと、伝統や文化という言葉だけで片付けてしまうのはこの時代、どうなんだろうか?と思うのでした。
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