N°10 ハローキティは猫ではない
この日は仕事終わりに、スルッセンのカフェでハンネスとビョーンとミーティング。
来月2月にストックホルムより北部のダーラナ地方というところで開催される、ジャパンフェスティバルで演奏することになったので、その打ち合わせである。
昨年までは映画祭という名で邦画の上映が中心にあったが、今年は食べ物や着物、コスプレやDJ等、伝統からサブカルチャーまでダーラナの街のところどころで、日本をテーマにしたイベントが行われるらしい。ダーラナには毎年スキーをするため3回訪れたことがあるが、仕事では初めて。スウェーデン人が学ぶ日本語学科の大学のレベルが高いと評判で、日本人コミュニティも多いらしく、とても楽しみ。
話は大幅に変わるが、ミーティングの時になぜか、"ハローキティ" の話になった。キティちゃんの身長はりんご5つ分、というプロフィールは私もどこかで聞いたことがあったが、体重はりんご3つ分らしい。さほど興味のないハンネスは、笑いながらへぇ〜、という会話から始まったが、日本語を勉強中で日本に関する知識が私よりも多いビョーンが、ハローキティは猫ではないと主張しだした。
ビョーンによると、「Hello Kitty is not a cat.」(ハローキティは猫ではない)の衝撃的な見出しが LAタイムズに掲載されたのは2年前、なんとサンリオにより発表されたものらしい。「彼女は小さな女の子だ。4本足で歩く姿は描かれたことはない。」と。「ロンドン郊外に住む双子の女の子である」と。キティちゃん自身、パパからプレゼントされたペルシャ猫を飼っているとか。
このニュース、世界中で結構な記事になったらしいが、知らなかった日本人の私。ちなみに海外での騒動はさらに広がり、スヌーピーが「僕はイヌです」と公式ツイッターでつぶやいたらしい。
へぇ〜、としか答えようのないどーでもよい話ではあるけれど、音楽や仕事の話、トランプ大統領誕生、スヌーピーから風刺画の話題まで、毎回会話が膨らみ、長時間フィーカをしながら楽しめる友人がいる環境は、本当に恵まれている。
ちなみに、キティちゃんのボーイフレンドであるダニエルは、パパ(カメラマン)の仕事の関係で南アフリカのプレトリアに引っ越してしまっていたらしい。遠距離恋愛中で、将来はピアニストになると発表しているキティちゃん。
幼い頃には知らなかったことが、大人になった今、自分の人生と重ね合わせることも可能であり、愛着が湧く。サンリオのキャラクター愛を垣間見て、ほっこりした日であった。
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